【介護事業所にて、ハラスメント研修を行いました】
とくに、お声をいただいたのは、こちら。
管理職やリーダー層の立場であれば「強い言い方などには気を付けているが、自分で前向きに業務に関わる準備や学習をすること、必要と判断する残業の依頼などに関しても、相手の受け止め方によってはハラスメントになってしまうのではないか、と思うと、伝えることを躊躇する」
といった内容です。
この背景には、「ワークライフバランス」という言葉が影響していると考えます。
「仕事時間と生活時間を切り分け、均等な比率にすること」や「決められた時間以外に仕事をしないこと」、「仕事よりもプライベートを優先させること」と認識している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「ワークライフバランス」の定義は、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」です。
「仕事上の責任を果たす」この意味を今一度、見つめ直していただきたいところです♪
本来の意味は、仕事とプライベートの一方を犠牲にして一方の割合を増やすのではなく、両方を充実させ、好循環を生むことを目指す。これこそが「ワークライフバランス」なのです。
この観点から行くと、仕事において前向きな姿勢(自己学習やスキルアップ)や必要に応じた残業などは、むしろやるべきことだと考えます。やみくもに「ハラスメント」と防御線を張ることは、捉え違いであるとおわかりいただけると思います。